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いま地方編集者に求められるのは有機的にモノゴトを結びつける力

編集部長・堀内克彦

地方ローカルの情報誌で編集の仕事をするって、みなさんはどんなイメージをお持ちなんでしょう?たとえば、新しくできた飲食店に行って、自慢の料理の写真を撮って、試食して、レポート記事をまとめる、そんな仕事かな、と想像する方が多いのでは、と思います。あとは県内の素敵なスイーツのお店を集めて特集を組む、とか。

間違ってはいませんが、なんとなくそれは、ひと昔前の編集者のイメージのような気がします。たとえば、取材で撮影した一枚の写真は月刊誌に載るだけでなく、別冊のムックやウェブサイトに転用されます。そうなるとデータベースの管理が大切になってきたりします。たとえば、取材したお店のオーナーからお店のリーフレットを作りたい、ホームページを作りたい、などの相談を受けたりもします。そうなるとイメージにあうデザイナーを探したり、印刷会社から見積りをとったり、人脈づくりやお金の心配まで、プロデューサー的な役割を担う場面もでてきます。

そういう意味では、地方の編集者にいま求められていることは、素敵な文章を書く才能や、かわいい誌面をつくるセンスだけではなく、ひとつの経験からイメージをふくらませて多面的に展開できる想像力や、一見、まったく異なるものどうしを有機的に結び付けて新しい価値を生み出せる発想力、かもとれません。さらにもっと言えば、想像したこと、発想したことを実行してはじめて、その力量が評価されます。

もちろん社会にでてすぐに、こういった想像力や発想力、実行力を発揮できる人はまれです。新人のみなさんはまずはできるだけ多くの人と出会って、知識やノウハウを蓄積して、失敗も繰り返して、経験を自信に変えていくことになります。

大切なのは、そういう意識を持って毎日を過ごせるか、ということ。それができれば、つまり成長がはやければはやいほど、この仕事の楽しさや、社会に貢献するよろこびを手に入れるのも、はやいのではないかと思います。